分配法則を利用する計算

前章・四則演算

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生きていて、楽をしようとすると「楽をするな!」と怒る人もいるかもしれない。しかし計算では、いかに楽に解くか、というのは常に考えていたいことだ。とても複雑な計算でも、見方を変えれば途端に楽に解けたりする。「どうにかして計算を楽に出来ないか」「もっとシンプルに考える方法はないのか」という思考は、結構役に立つ。

その一例が、この分配法則だ。(1)を見た時に、どう思うだろう。「分数の計算がめんどくさい」ではないだろうか。もう少し、楽に計算したい。

そこで分配法則の出番となる。分配法則を使えば、整数×分数となり、約分して分数でなくすことが出来る。約分してかけ算する部分を、暗算でやってしまえば、途中式も削れる。時間も短縮できるだろう。

ただしこの形ならば必ず分配法則を使おう、というわけではなく、普通に( )内を計算してから、かけ算する方が楽な場合もある。

(3)にあるような、分配法則の逆、も役立つ場面は多い。また、次章で扱う、文字と式の計算でも、よく出てくる。

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