マスク依存になる前に

以前からお伝えしていますが、当塾ではマスクの着用は推奨していません。以前は「してもしなくても良い」という意味だったのですが、今後は「極力しない方が良い」という意味だと思ってください。

なぜかというと、全国的に「マスク依存」のような兆しを見せる子が増えているからです。大人子供に関わらず、マスクが手放せない人は「マスク依存」の可能性があります。マスク依存は2003年のSARSウイルス(当時の新型コロナウイルス)の時期から徐々に増え始めてきたと言われています。残念なことに、2020年の新型コロナウイルス騒ぎでマスク依存の人はかなり増えると思われますが、自分自身がそうならないために、少し意識してみましょう。

「マスク依存」という言葉を聞いたことがない人もいると思いますので、少し解説します。依存には「タバコ依存」「アルコール依存」などの物質依存と「ギャンブル依存」「ゲーム依存」などのプロセス依存が存在します。「マスク依存」は後者です。マスクをつけて得られた安心感が忘れられずに、その行為を続けてしまう状態です。マスクをつけていないと不安になってしまう状態のことも指します。

人と付き合うのが苦手な人は、マスクをつけると人があまり話しかけてこない→人間関係によるストレスを感じない、という安心感を得られます。
自分の顔にコンプレックスを持っている人は、マスクをつけると顔が隠れる→羞恥心や緊張感を見せずにすみ安心です。

このような行為は一時だけなら問題ありません。特に思春期から青年期にかけては人間関係や容姿の悩みは多いものです。しかし、それをいつまでも続けるわけにはいきません。学生時代はいずれ終わり、社会人として働き始めると、人前でマスクをして顔を隠す行為は失礼にあたります。恋人ができたらどうするのでしょうか。マスクをずっとつけたまま付き合い続けるのは不可能です。

本来であれば、学生時代に人間関係を上手く構築する工夫をしたり、コンプレックスを克服するため物事に打ち込んだり、自分の力で立ち上がる練習が出来ます。否、現在でも多くの学生は頭を使い、あるいは踠き、頑張って前に進んでいることでしょう。

しかし一方で、マスクをつけることが「当たり前」となった社会では、「マスク依存」という逃げ道に入り込むのも簡単です。人間関係が苦手な人は「コロナだから」マスクをし、顔にコンプレックスがある人も「コロナだから」マスクをする。これではいつまで経っても自分自身の状況は改善しません。また、もともと対人関係を苦手としていない人でも、常時マスクをつけていることにより「マスクしている方が人間関係が楽だ」と思った人もいるかもしれません。このような思考がずっと続くようだと、マスク依存にはまりこんでしまいます。

一般的に、依存症はまだ新しい病気とされており、その解決法がはっきり解明しているものではありません。今は病気と認められるようになったアルコール依存やタバコ依存でさえ、少し前までは「意志が弱いからやめられないんだ」の一言で終わっていました。マスク依存も病気として認められるのはずっと先でしょう。しかし自分が、あるいは自分の家族がなって嬉しいものではありません。まずは「マスク依存」というものがあることを知り、マスクをつけることによる仮の安心では何も解決しないことを理解するだけでも十分です。加えて、極力マスクをしない生活を送ればいいだけです。2019年のような、普通の生活です。

・「ここではマスクしなくていいよ」あるいは「マスク外して!」と言うにも関わらずマスクをつける
・ポケットに常時マスクが入っている
・外出するときは屋外だろうと常にマスクをする
・夏の暑い時期にもマスクをつけている
・マスクで顔を隠したいという衝動がある
・一瞬だろうが、人前で素顔になるのに違和感がある

というような行動を自覚している、あるいは家族にそのような兆候が見られる場合は、マスクから距離をおいた方がいいでしょう。具体的には、外出する際マスクをしない。屋外など明らかにマスクが必要ない場面ではマスクはしない。店などでも、マスク着用を求められない限りはマスクをしない。学校でも極力マスクはしない。(注意されるから無理だ、という場合は学校と交渉しましょう。学校も科学的、法的根拠があってマスク着用を求めているわけではなく、ただ文科省のガイドライン通りに動いているだけです。強制力は全くありません。学校と交渉してマスク着用の強制をやめてもらった、という話はそれなりにあるようです。自分一人だけマスクをしていないのは嫌だ、というのならば、友達やクラスメイトを巻き込みましょう。いい加減不毛な対策はやめよう、という声が高まれば学校側も動かざるを得ません)要するに普通の生活を送ればいいだけです。依存は自分では分かりづらいものです。意識していなくても、気がついたら依存している、というのはマスクに限らずタバコやギャンブルでも一緒です。あまり考えたくはないですが、既にマスク依存へ足を踏み入れている人もいる気がします。早めに引き返すべきでしょう。

また、以前から言っていることですが、マスクで感染拡大を防止することは出来ません。難しい論文を読むまでもなく、マスク着用率99.9%の日本で今年7月から9月にかけて第5波が起きたことがその証拠です。テレビに出ている自称専門家は未だにマスク着用に効果があると言っているようですが、その理論は支離滅裂です。信用に値しません。テレビや新聞から情報を一方的に受け取る時代はもう終わりました。これからは正しい情報を自分で取りにいかなければならない時代です。ネットを使えば海外のニュースも手に入りますし、論文も読めます。

ついでに海外の様子を見てみましょう。

アメリカ ニューオーリンズ

https://www.earthcam.com/usa/louisiana/neworleans/bourbonstreet/?cam=bourbonstreet

アメリカ ラスベガス

https://www.earthcam.com/usa/nevada/lasvegas/fremontstreet/?cam=catsmeow_lv_fremont

ロンドン

誰もマスクなどしていません。既にコロナ騒動は終わっています。加えて、日本では10月から11月にかけて、PCR陽性者数はほぼゼロです。今止めずにいつ止めるのか?誰かが「コロナ終わりました」と言うのを待つ必要はありません。いや、いつまで待ってもそんなことは誰も言いません。自分でコロナ騒動に見切りをつけ、自分の中で終わらせるしかないのです。

それでも言葉が欲しいのであれば、私が言いましょう。「対策」はもう必要ありません。無駄にマスクをしてマスク依存を増やし、それが新たな問題となって降りかかってくるのを待つのは止めるべきです。

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