かけ算の筆算は小学校で習うので、大半の人は使えるだろう。しかし筆算での無駄な動きをしている人もかなり多い。今回は無駄の少ない、筆算の便利なテクニックを紹介したい。
例題1 : 4×39
としても正解にたどり着けるが、若干書く量が多い。そこで、4×39=39×4であることを利用し
と解けば書く量も減るし素早く解ける。
例題2 : 480×300
素直な解き方で大変微笑ましいが、0が多すぎる。
このように解くとよい。そうすれば一行で終わる。もう少し詳しく書くと
480×300=48×10×3×100
=48×3×10×100
と考えているようなものだ。このように解くことで、0が多いかけ算も、簡単に解くことが出来るようになるだろう。
例題3 : 342×2000
先ほどと同様、0が多すぎてややこしくなっている。
すっきり。
例題4 :20×35
上記のことを組み合わせると、これも効率が悪いことに気が付くだろう。
このように解けば一行で終わる。
例題5 : 0.05×1000
無理やり筆算にすると、次のように書くことになる。
しかしこの問題に関しては、筆算をする必要はない。×10であれば小数点を右に1つ動かし、×100であれば小数点を右に2つ動かす。
ということは×1000であれば、小数点を3つ右に動かせばよい。したがって
となり、筆算をするまでもなく求めることが可能だ。
ちなみに÷10であれば小数点は左に1つ動き、÷100であれば小数点は左に2つ動く。