1.マスクには様々な悪影響があるため
「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため」という言葉をどこへ行っても目にするようになってから一年以上。今だに学校ではマスクの強制が行われているようです。常時マスクを着用することは学習のみならず発達、生育にも悪影響がありますが、そのような内容はテレビや新聞では報道されないため、知らない人も多くいます。当塾では常時マスクを着用することの危険性を認識しているため、マスクの着用は推奨していません。皆さんも知っておいた方がいいこともたくさんあると思うので、記事にしました。
眠気・疲労感が増す
具体的な人数および詳細は出せませんが、当塾での状況から考えてみます。当塾に通う生徒のうち、常にマスクをつけている生徒が約35%,マスクをしたりしなかったりする生徒が約50%,マスクを全く着用しない生徒が約15%います。彼らを観察する(と言ってもいつも通り授業をするだけですが)と、眠そうな生徒が少なからず存在することに気がつきます。次の表は、一定期間に生徒が来た回数と、マスク着用の有無、眠気の有無をまとめたものです。
計 | 眠気 | 割合 | |
生徒の来た回数 | 78 | 11 | 11/78(14%) |
内訳:マスク | 49 | 9 | 9/49(18%) |
内訳:非マスク | 29 | 2 | 2/29(7%) |
サンプルが少ないですが、マスク着用者に眠気が多く見られることがわかります。
昨年春から現在にかけて、感染者(*正確にはPCR陽性者ですが以下感染者とします)の増減や各種状況に合わせてマスクをしたりしなかったりする生徒も多かったのですが、マスクをしているときは眠そうで、していないときは眠そうではないという生徒もいます。2019年以前から通ってきている生徒で、以前はそうでもなかったのにマスクを着用するようになってから毎回眠そうな生徒もいます。毎回あまりに眠そうなので「もうマスクして来ないほうがいい」と教えてから、マスクをせず来るようになりました。そうすると大分眠気を感じることも少なくなったようです。普段は全くマスクをしない生徒が一度だけマスクをしてきたことがあり、そのときとても眠そうだった、ということもありました。
塾に来るといつも眠くなる…ということが思い当たる人は、マスクしないで来ると眠気に襲われないかもしれませんよ。
身体への悪影響
ドイツの研究「Is a Mask That Covers the Mouth and Nose Free from Undesirable Side Effects in Everyday Use and Free of Potential Hazards?」(*「口と鼻をカバーするマスクを日常使用することによる望ましくない副作用と潜在的危険がないか?」)では、マスク着用による悪影響が調べられています。
この論文はマスク着用による酸素量の低下と、それにともなう疲労や頭痛、呼吸障害や体温上昇など、多くの悪影響を指摘しています。さらに、マスク内部は湿気と温度が上昇しやすいため、細菌などの感染性病原体が蓄積する可能性があり、より病気にかかりやすくなる可能性があるとされています。実際に1918年のスペイン風邪では、ウイルスそのものではなく、人々がマスクを着用していたことによるバクテリア性の肺炎が原因で多くの人が亡くなっているとされています。

体温上昇、二酸化炭素濃度の上昇も、特に夏は危ないです。熱中症は危険です。私自身、数年前の夏、登り慣れた山を登っている途中で急にふらっと目眩がし、その場で動けなくなったことがあります。周りには誰もいません。そのときは日陰に避難して水を少しずつ飲みながら休憩したら回復しましたが、水を持っていなかったらより状況は深刻だったでしょう。
日本ではマスクをつけたまま体育の授業をしたり、この暑い中、登下校でもマスクを着用するように指導している自治体もあるようですが、おかしいとは思わないのでしょうか。内部から反対意見は出ないものなのでしょうか。大袈裟でもなんでもなく、子供たちの命を危険にさらしています。実際、マスクをつけたまま持久走を走り、子供が死亡したという事故が起きています。
別の研究でも、子供のマスク着用は呼吸中の二酸化炭素濃度を大幅に上昇させることが判明しています。二酸化炭素濃度が上がることにより、高炭酸ガス血栓などの病気につながります。同論文内では、子供がマスク着用を強制されるべきではないと結論づけています。

まとめると、マスクを着用することにより、二酸化炭素濃度上昇、細菌の繁殖などにより体調不良になりやすくなる、ということになります。また、研究を持ち出すまでもなく、マスクをすることにより酸欠になりやすくなるのは、感覚的にも分かることなのではないでしょうか。呼吸を塞ぐことが体に良いはずがありません。
心理的悪影響
「マスクをしていると安心する」
という声を聞いたことはありますか。私は5,6年前、ある保護者に次のような相談をされました。
「うちの子が一年中どこへ行くにもずっとマスクをつけて外さないんです。なぜでしょう。」
後日、本人にさりげなく聞いてみたところ、上の台詞が返ってきたわけです。
これも数年前、またある別の生徒と話していた内容が、次のようなものでした。
「クラスの子でいっつもマスクしている子がいる。口元を見せたくないんだね、自信がなくて。」
思春期によくあることです。自分の顔や体のパーツの一部が気に入らない、というのは多くの人が経験があるのではないでしょうか。その部分を隠せたら。と思う子がいても何ら不思議ではありません。
今回のコロナ騒動で、学生の中には「もうずっとマスクでいい」と思っている人も少なからずいるでしょう。顔を隠せる道具を堂々と使えるのですから。このような「マスク依存」の子は確実に以前より増えたと思われます。後々、彼らの人生に大きな影響を与えることが懸念されます。
子供だけでなく、大人でもマスク依存の人はいます。というより、コンプレックスを克服できないまま大人になってしまった…、と言う方が正確かもしれません。常時マスクをしている状況が長期間続けば(もうかなり続いていますが)そのような大人もますます増えてゆくでしょう。
社会的悪影響
顔の大部分を隠すことで、コミュニケーションに悪影響が出るのは誰でも思いつくことだと思います。私の周りでも実際に「懐かしい友人に会ったと思ったけど、マスクしていて顔がわからなかったから、声をかけられなかった」というような話はいくつも耳にしました。久々に友人に会ってお互いの近況を知る、というようなちょっとした喜びが、日本全体でどれだけ減ったことでしょう。思いがけない場所で思いがけない人に会うというのは思っている以上に良いものです。多くの人、多くの場所でその機会が奪われています。人と人とのコミュニケーションは思っている以上に大切です。人々のコミュニケーションが制限された2020年は自殺者数が増加し、出生数は大幅に低下しました。この流れは現在も続いています。
さらに懸念しているのが、幼児の成長についてです。既に、こんな話も出てきています。
学校の先生らからは、コロナが広がる前と比べて「子どもたちの表情が少なくなった」「言葉を覚えるのがゆっくりになった」という声も聞かれるという。
だから透明なマスクをしましょう、となるのは明らかにおかしな話。(その透明マスクをしたままくしゃみをしたら…どうみても汚いですよね)マスクをしなければいいだけのことです。
また、外へ出るときはマスクをする。人と会うときはマスクをする。というように言われている子は、他人を汚いものだと思って育つのでしょうか。不健全であると言わざるを得ません。
さらに、幼児にとって顔は最も大切なパーツです。幼児の描く絵を見ると、顔が全てと言ってもいい。

顔が見えない大人に囲まれて育つ子供が、どのように成長するのか、答えは誰も知りません。今の日本は、全ての人間がマスクをした状態で過ごすとどのようになるか、実験しているようなものなのです。
2.マスクは感染拡大防止に役に立たないため
日本の状況
上記のようにマスク着用にはデメリットがたくさんあります。そのデメリットを上回るメリットがなければマスクを着用する意味はありません。まして他人に強制するなどできるはずがありません。
昨年から現在までずっと言い続けられているのは「マスクを着用すれば感染拡大防止につながる」ということです。しかし実際には、マスク着用によって感染防止に効果があるという事実はまったくありません。
日本の状況一つ取ってみても分かります。昨年の秋頃から、どこへ行っても99.9%の人がマスクを着用しています。それなのに感染者数は増えたり減ったりを繰り返しています。
クラスターが発生する主な場所は病院や高齢者施設です。どちらの施設も全員マスク着用はもちろん、その他感染対策をバッチリ行なっていますよね。
一方、障害児施設でクラスターが発生したという話は聞いたことがありません。私も実際に知人の経営する施設を見ましたが、障害児はマスクなど一切していません。しかし、誰もコロナになっていない。本当にマスクに効果があるなら、真っ先に障害児施設からクラスターが発生するはずなのに。
数学でいう背理法ですね。
- マスクに感染拡大防止の効果があると仮定する
- マスク着用率100%の病院や高齢者施設でクラスターがよく起きる+マスク着用率ほぼ0%の障害児施設でクラスターがほとんど起きない
- よってマスクに感染拡大防止の効果があるという仮定は誤り
- マスクに効果はない
マスク義務化された場所とされていない場所を比較する
より分かりやすくマスクの効果を比較することができる場所があります。アメリカです。
アメリカでは各州の知事がそれぞれ権限を持っているので、州によってマスク着用を義務化したところと、していないところがあります。それらを比較してみましょう。

フロリダ州はマスク義務化を一度もしていません。一方カリフォルニア州は2020年6月にマスク着用を義務化しています。昨年冬にはカリフォルニアの陽性数がフロリダを大きく上回っていることがわかります。

アーカンソー州とオクラホマ州は隣り合っている州です。アーカンソー州は昨年7月にマスク義務化、オクラホマ州はしていません。この重なったグラフを見て、マスクに効果があると言えますか?

アメリカ以外の国も見てみましょう。

フランスではマスク義務、スウェーデンではしていません。イギリスなども最近になってようやくコロナ対策の規制を解除し始めましたが、昨年はマスク義務化やロックダウンなどもしていました。グラフはマスクやロックダウンに効果があると言えないことを示しています。
加えて、よく見てください。一番下、横軸とほぼ同化しているのが日本です。感染者数(勿論死者数も)が他国より圧倒的に少ないのに、学生にマスクを強制する必要が本当にありますか?

テキサス州は2020年7月にマスク着用を義務化しましたが、2021年3月に義務化を解除しています。マスク義務化を解除する際、専門家から「テキサスはひどいことになる」という声もありましたが、結果はグラフの通りです。マスク義務化を解除しても、感染者数が急増するどころか減り続けています。どの国にも、注目を浴びたい一心でありもしない事を言って、恐怖を煽る専門家はいるものです。
なお、これらのデータは国や自治体が公式に発表しているものです。以下のサイトなどで確認できます。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states
参考:少し古いですが、色々な国のチャートを比べている研究者のサイト
加えて、次のようなデータもあります。

上の画像は、アメリカでマスクを義務付けられている学校と、そうでない学校の感染状況を並べたものです。いずれも、「Mask Required」つまりマスクを求められている方が感染が多いことがわかります。学生へのマスクの要求は効果がないどころか、逆効果であることを示しています。
飛沫を抑えられるから感染が防げるというのは本当か
私はテレビを見ないのであまりよく知りませんが、一部のメディアではコンピューターを使ったシミュレーションなどの映像が流され、それに影響を受けている人もいるようです。コンピューターというのは所詮、人間がデータを入力したものを別の形で出力するものに過ぎないので、過信しない方がいいと思います。
加えて、マスクには効果がある!という人達に理由を聞いてみると
「飛沫を抑えられるから」
「飛沫が飛ばないから」
「飛沫を防ぐから」
「飛沫が…」
こんな回答しか返ってきません。マスクをすると飛沫が抑えられる、というのは分かります。ですが、飛沫を抑える=ウイルスを抑える、にはなりません。
もしかしたら、この文章を読んでくれている方の中にも「えっ、飛沫が抑えられるって言うからマスクしてるのに…」と思われる方もいるでしょう。しかし、一歩だけ踏み込んで考えてみてください。抑えた飛沫はその後どうなりますか?
抑えた飛沫はその存在が消えるわけではありません。マスク内部に残り、やがて蒸発します。蒸発するということは、元の飛沫より小さく、軽くなった状態で拡散するということです。もしそこにウイルスが含まれているならば、ウイルスが軽くなった飛沫に乗って漂うことになります。
マスクをしていない状態でくしゃみをした場合、飛沫は重いのですぐに地面に落下します。(しかも人の顔に向かってくしゃみするような人はいません、大抵の人は下や横を向きます)

重力によって落下する。
/引用:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.0c08484
しかしマスクをしていると、飛沫が抑えられ、その後蒸発することにより、軽くなった飛沫が空気中を漂うことになります。その結果、周りの人がそれを吸い込みやすくなることにつながります。
当然、マスク内で蒸発した飛沫を自分自身が吸い込むことにもなります。ウイルスは一つ吸い込んだら感染するわけではありません。多量のウイルスを吸い込むことで感染します。マスクはウイルスを体外に排出する動きを阻害し、自らの健康をも害してしまう道具なのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、くしゃみをよくします。生まれたばかりの体は抵抗力が弱いので、入ってこようとする病原菌などを積極的に体外に排出しようとするためです。これは人間がもともと備えている機能です。マスクは、その人間としての機能を邪魔する存在に他なりません。
参考:マスクの副作用について
試験でもマスクの効果は確認できず
昨年デンマークで行われた試験があります。マスクの有効性を調べるために、約6000人を二つのグループに分け、片方にマスク、もう片方はマスクせず、1ヶ月程度観察し、新型コロナウイルスに感染するかどうかを調べたものです。
その結果、統計的に有意差は認められませんでした。簡単に言うとマスク群と非マスク群でコロナ感染の差はなかった、つまりマスクに感染防止の効果はなかったと言うことです。
この試験のことはテレビなどで報道されないため、知らない人も多いでしょうが、これが事実です。アメリカの一部の州や、ヨーロッパ各国でマスクを義務化しても、感染が抑えられないのは当然だったのです。
最後に
長くなりましたが、これらを総合的に考えると、マスクを着用することによるデメリットがとても大きいので、当塾ではマスクを着用する事を推奨しておりません。
メディアの言う事を鵜呑みにせず、自分で情報やデータを取って考えることは慣れないうちは難しく、また面倒に感じる人も多いと思います。しかし、政府やメディアの言うことが間違っていたり、多数の人が言うことが間違っていることは往々にしてあります。学生の皆さんには自ら情報を取って、自ら考えることのできる人になってもらいたいです。
このページにある資料などは自由に使ってもらって構いません。自由研究などの宿題がある人は色々調べてみると面白いと思います。
また、もし保護者の方で学校でのマスク着用強制に反対している、何とかしたい、と考えている人がいるのであれば、資料などをお渡しすることもできるので、お問い合わせください。
ウイルスは自然の一部です。我々人類が誕生するよりはるか前から存在しているものです。「ウイルスとの戦いに勝利する」というフレーズを使っている人もいるようですが、人が自然に勝とうだなんて、おこがましいことだと思いませんか。