現代アートは難解だ

台湾への一人旅。一日目二日目は台北101や中正紀念堂などのベタな観光地を回りそれなりに楽しんでいた。

台北101
曇っていたので台北101からの夜景はもやっている
中正紀念堂
中正紀念堂も青空ならもっと映えていたかもしれない

写真を見てもらえばわかるように一日目二日目とどんよりした曇り空だった。そして三日目の今日もやはり曇り空だ。外の曇りはもう見飽きた。というわけで室内鑑賞できるものを見に行こう。

台北當代芸術館
台北當代芸術館にやってきた

選んだのは近くにあった美術館。やはりイケてる男はアートを嗜むものである。外壁からアーティスティックな感じが垣間見えてワクワクする。

入口付近には撮影スポットもある

入館料は50台湾ドル、日本円にして約190円だ。チケットを買って荷物をロッカーに預けて館内を周る。台北の有名な観光スポットである国立故宮博物院と比べると人が少ないのでゆっくり鑑賞できるのがいい。

この建物はもともと小学校でありそれを改装して美術館にしたようだ。そのため廊下→展示室→廊下→展示室、ともともと教室だったであろう部屋に出入りしながら作品を鑑賞していく。

台北當代芸術館
写真などを展示している

一階部分は写真の展示が多かった。写真は被写体がすごかったり撮影の仕方が面白かったりで分かりやすくていい。これで一階部分は終わり。二階も楽しめそうである。

二階では映像作品の展示をしていた。部屋に入って見始めるが、物語でもなくドキュメンタリーでもない。まさに「映像作品」である。内容がつかめない。

開始1分でよくわからんなー、という感想が頭に浮かぶ。開始3分で一緒に見ていた台湾か中国かの人がぞくぞくと部屋から出ていく。開始5分で「あ、これわからんやつや」「でもここまで見たら最後まで見たい」という心の葛藤が生まれる。

そして何とか一つ目の作品を見終えて二つ目の作品へ。開始1分でよくわからんなー、という感想が頭に浮かぶ。開始3分で一緒に見ていた台湾か中国かの人がぞくぞくと部屋から出ていく。開始5分で「あ、これわからんやつや」「でもここまで見たら最後まで見たい」という心の葛藤が生まれる。つまり先ほどと同じである。

二つ目の作品も見終えてそのまま三つ目の作品へ。開始1分でよくわからんなー、という感想が。うん、次へ行こう。三つ目の作品には申し訳ないが早めの切り上げ。

10画面の作品

四つ目の作品は大作そうだった。スクリーンを10個ほど用いて映像を流していく。しかし内容が…台湾や中国、韓国の人も次々席を立っていくので言葉の問題ではないと思う。単純に映像が何を伝えたいのかよくわからない。これがアートなのか。アートとはよくわからないものなのか。

以前誰かが「アートに正解はない。自分なりに楽しめればそれでいい」のようなことを言っていた。そうだ、私はこれらの映像作品を楽しんだではないか。内容を理解する必要なない。作品を見た、という事実がアートの一片をなしているのだ。

結局すべて見て回るのに二時間ほど。難解な作品も多くあったものの楽しむことができた。それに加えて次のような会話も出来る。

「へー、台湾行ったんだ。どこ行ったの?」

「美術館で映像作品を鑑賞してね。時間が過ぎるのを忘れてしまっていたよ。」

うん、素敵な返答だ。今度使ってみよう。そう思い帰路についた。

参考URL: 台北當代芸術館

台北駅付近で大道芸をやっている人がいた。声をかけたら日本人だった。

やはりパフォーミングアートはいいね!

 

 

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