人は失敗からしか学べない

*この文章は2015年6月に受講生向けに書いたコラムを加筆修正したものです

最近読んだ本に「失敗はできればしないに越したことはありません。失敗は精神的な糧にはならないのです。」という記述がありました。何についての話でしょうか。

答えは奇術(マジック)を演じることについてのお話です。失敗する原因は練習不足によるものがほとんどだと思います。そのため、マジシャンは本番前にものすごいたくさんの練習をするのです。練習して練習して、自信がついたからそのマジックを人前で演じることができるのです。

さて、夏が近づきつつあるこの季節ですが、学習内容がだんだんと難しくなってくる時期でもあります。方程式や関数といったやや複雑な思考を必要とするものなどを幅広く学習していきます。そんな中、教室で練習問題を解いて答え合わせをしたところ、間違いが多いから見せられない、という子がいました。日本では「間違えることは恥ずべきことだ」「一度習ったら正解して当たり前」という考え方を持っている人も多いですが、ちょっとお尋ねしたい。「あなたは本番中のマジシャンなのですか?」と。

教室というところはマジックを披露する場ではありません。マジックを練習する場所なのです。練習し始めで失敗しない人なんていません。教室には間違えに来てください。間違い大歓迎です。間違えたところから、なぜ違うのか、どういった考え方をしているのか、正解するにはどうすればいいのか。色々と考えることができます。子供も大人も関係がありませんが、勉強ができる人というのは間違いから色々学ぶことができる人なのです。成功成功の人生を歩んでいる人は、一度の失敗で立ち直れなくなってしまうこともありますが、失敗を重ねた人はそこからさらに得るものを得て向上することができるようになるものです。なので、間違えることは恥ずかしい事ではありません。逆に誇りを持っていい。「人は失敗からしか学べない」という言葉もあります。失敗したらダメなんだ…ではなく、失敗したから成長できたんだ、と思考を変えていきましょう。

これは何も学校のテストが本番だ、と言っているわけではありません。テストが一回や二回思うようにいかないからと言って諦めるのが一番よくありません。次に思うような点数が取れるようにどうするのか。勉強時間を増やしたり、アドバイスを求めたり、様々な解決策を実行していくことが大切です。

私は高校入試の時、推薦試験を受けたのですが、見事に落とされてしまいました。あの時のショックと言ったらありませんが、もともと負けず嫌いな性格のため、「この俺を落としやがって!」という心理になり、そこから同じ高校の一般試験までメチャクチャな量の勉強をした覚えがあります。失敗やショックもちゃんと力になりました。

という事で、失敗する、間違えることは良い事です。もし「間違えたらダメなんだ。」と思っている人がいたら、こんな考え方もあるんだよ、と教えてあげるのもいいでしょう。自分の出来ないところ、ダメなところ、失敗したところから目を逸らさずに、そんなところもまた自分だと認めてあげる。それもまた勇気だと思いますし、そういう人はやっぱりかっこよく映ると思います。

 

 

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